七月七日、七夕の季節。
空を見上げると、心のなかにふと浮かぶ
「願い」のようなものが、そっと芽を出すように感じます。

(梶の葉)
✧ 七夕に寄せて、植物文化を見つめなおす
古来、日本ではこの夜に“空を見上げる”のではなく、
たらいに張った水に星を映し、
そこに浮かべた梶の葉に願いを託したといいます。
静かな水面に、天と心を重ねるように。
自然と調和した、美しい祈りのかたちです。
江戸時代には、寺子屋で学ぶ人々が増えたことから、
“手習いごとの上達”を星に願う風習も生まれました。
当時は、サトイモの葉に宿る夜露を
“天の水”と見立てて、
そのしずくで墨をすり、
文字を綴っていたそうです。
サトイモの葉は、
天からの贈り物を受けとめる「緑の傘」。
植物と人の暮らしは、
こんなふうに深く結びついてきたのですね。

(末吉育成の里芋)
✧ 香りは、植物から届く“ことば”かもしれない
この七夕にあわせて、
私たちはひとつの試みを始めました。
織女と牽牛の物語――
仕事に勤しむ織女、再会を願う牽牛、
そして許された年に一度の逢瀬。
そこに込められた“勤勉”と“愛”、
“抑制”と“再会”のテーマを、
香りで表現してみたのです。
いずれは、協会のクラフト研究会で
仲間たちと共に取り組みたい。
そんな未来の芽を思い描きながら、
まずは個人での試作です。
✧ 星の物語を香りにする|七夕のブレンド石けん
テーマ:
「勤勉」「愛」「調和」「待つこと」「再会」
使用した精油は:
-
ベチバー(大地と安定)
-
パルマローザ(しなやかさと調整)
-
ゼラニウム(感情のバランス)
-
プチグレン(再生)
-
ベルガモット(光と希望)
-
コリアンダーシード(心の回復)
この香りは、
七夕の竹炭石けんに仕立てました。
手のひらにとるたびに、
年に一度だけの再会の切なさや、
願いを託す美しさが、
ふんわりと香り立ちます。
✧ 「育てる・摂る・創る」から、感じ、願い、翻訳する暮らしへ
植物とともに生きるということは、
ただ“育てる”ことだけではありません。
育てて、摂って、創る。
「育てる」ことは、
日々のいのちと向き合うこと。
「摂る」ことは、
自然からの恵みを受けとること。
「創る」ことは、表現することでもあり、
また、誰かが「摂る」ものとしての
“かたち”を生み出すことでもあります。
そのすべての過程に、
“感じる”こと、“願う”こと、
そして“翻訳する”ことが、
やさしく流れています。
好きな植物の葉にふれ、
季節を感じ、香りを重ね、
誰かの心と静かにつながる。
そんな関係性を、
私たちは“ボタニカルライフ”と呼んでいます。
✧ 願いが芽を出す、七月の夜に
今年の七夕が、
読んでくださる皆さんの「好き」や
「願い」にそっと寄り添う夜となりますように。
そして、植物とともにある暮らしが、
より深く、あたたかいものになりますように。
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