ホップの香りに導かれてーキリン横浜工場見学レポートと「緑のカーテン」づくりのお知らせ

キリン工場見学

先日、ボタニカルライフプランナー協会(BLPA)の
ホップイベント企画メンバーで、
キリンビール横浜工場へ見学に行ってきました。


私たちの目的は、これから開催予定の
「ホップでつくる緑のプチシェード
(緑のカーテン)」イベントに向けて、
”ホップ”という植物をもっと深く知ることでした。

🌿ホップとは?

ホップは、アサ科のつる性植物で、
ヨーロッパやアジアを原産とし、
ビールの香りと苦味を生む原料として
知られています。


収穫されるのは「雌株」の花(毬花)で、
リュプリン腺と呼ばれる部分に含まれる成分が、
独特の香りと風味をもたらします。

ハーブの仲間でもあるホップは、
鎮静作用があるとされ、古くからピロウハーブ
(枕に詰める乾燥ハーブ)としても
利用されてきました。


その香りは、品種や育った地域によって
驚くほど異なり、
植物としての個性がとても豊かです。

ホップ

🌍世界のホップに出会う

今回の見学では、ツアー前の待合の時間、
ロビーで世界中のホップの見本帳を
見ることができました。

アメリカとドイツで
世界のホップ生産量の80%をしめている中、
特に印象に残ったのは、
オセアニア地域のホップたち。

世界のホップ

オセアニア産は、大枠として
トロピカルフルーツの香り
とありますが、

その中でもまた1つ1つ個性が
際立っていて

  • Motueka(モトゥエカ)
    ライムのような爽やかさ

  • Galaxy(ギャラクシー)
    南国の果実を思わせる香り

  • Nelson Sauvin(ネルソンソーヴィン)
    まるで白ワインのソーヴィニヨン・ブランのような芳醇さ

など、それぞれがまるで香水のような多彩なアロマを持ち、
ワインでいうブドウに似ていることを感じました。
まさに植物の芸術!

また、日本産IBUKIは、
1番搾りプレミアムに使われています。

🌿ホップ、奥深き世界

ホップの香りに魅せられて

実際に見学ツアーが始まって
ホップの香りを直接体験したのは、
キリン1番搾りに使われているホップ。

同じホップでも地域によって香りや味わいが異なる・・・
植物がその土地と「対話している」イメージ。

ホップはビールの香りや苦みに欠かせない存在ですが、
ビールをただ飲むのではなく、
こんなことも味わえると、「豊かさ」が広がります。

🌾麦芽&麦汁で感じた「植物を使いこなす技術」

麦芽(モルト)も試食させていただきました。
噛めば噛むほど、香ばしい甘みがじんわり広がり、
「これ、おやつでもいける…」と声が漏れるほどの美味しさ。

麦芽

そして何より感動したのが、
麦汁の一番搾りと二番搾りの飲み比べです。
一番搾りはコクがあり、蜂蜜のような濃厚な甘み。
二番搾りはすっきりとした優しい味わい。

ここでふと気づきました。

🌿「麦汁」は、植物から有効成分を取り出した「抽出液」。
これは、ボタニカルライフプランナージュニア養成講座で学ぶ
「植物を使いこなす技術=抽出」の応用と同じなんです!

ハーブティーもチンキ剤も、そして麦汁も。
抽出の仕方で、香りや味、効能が
こんなにも変わることを体感し、
座学では得られない納得と感動があると思います。

(※2種類の麦汁の色の違いがわかる写真も、
ぜひご覧ください📷)

麦汁1番搾りと2番搾り


そんなビールの原料の1つにもなっているホップですが、
ボタニカルライフプランナー協会(BLPA)では
家庭のベランダでもできるように

ホップを育てて緑のプチシェード作りをみんなで
やってみよう!という企画をしています。

💡ホップを育ててみんなでシェア
緑のプチシェード(緑のカーテン)イベント、はじまります

私たちBLPAではホップを育てて
緑のプチシェード(小さな緑のカーテン)づくり」の
参加者を募集しています。


涼しげなグリーンカーテンが、
夏の陽射しを和らげてくれるだけでなく、
ホップの爽やかな香りに癒される時間が、
あなたの暮らしに加わります。

・園芸初心者の方も歓迎!
・お子さまとの参加もOK!
・ハーブとしての活用法もご紹介!

イベント詳細・申込は、ホームページにて🌱


【編集後記】

見学を終えて改めて感じたのは、
植物がもつ力は、ただ育てるだけじゃなく、

人の感覚や暮らしにしっかりと
働きかけてくれる
ということ。

そして、キリンさんのビールづくりを通じて感じたのは、

「こんなのあったらいいな」から
私たちの暮らしの中に「おいしさ」や「たのしさ」
という形で届けてくれる技術と努力の素晴らしさです。

私たちボタニカルライフプランナー協会(BLPA)は、
植物の力を「手で感じて、暮らしに活かす」ことを楽しむ
と謳っていますが、

知的好奇心が満たされたり、
知的冒険が好きなことが根元にあります。

衣食住健康美容の暮らしに活かしながら
自分と家族など半径30cmが心身ともに満たしていく

少しずつ遠くに目が届くようになる、
地域や社会に広げることができるようになる

その個人の成長とウェルビーイングを大切にしています。
今回の見学は、その“植物とともに生きるライフスタイル”を、
改めて強く意識させてくれる体験になりました。

ホップも、ビールも、単なる嗜好品ではなくて
自然の力と人の知恵が重なり合った、
すてきなボタニカルプロダクト
だったんだなぁ…と、
しみじみ。

これからの一番搾りは、
ちょっと特別な気持ちで楽しめそうです🍺🌿

1番搾り試飲

写真は、見学の最後のお楽しみ25分間
ブルワリードラフトマスターが注いでくれたビールの試飲

1番搾りと東北産ホップである
IBUKIが使われた1番搾りプレミアムは、
ホップの香りの違いがグラスを
口元に近づけようとした瞬間から
感じとることができました。

ハーバルアロマティックと
フローラルといった違い。

こんなことを
みんなと一緒に言い合いながら
ビールを味わえた素敵な時間でした。

BLPAホップ企画メンバー

「ホップを育てて緑のプチシェード作り」
企画メンバー中、この日行けた面々との写真

ボタニカルライフの歩き方情報

キリンビール 横浜工場

〒230-8628 神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1
受付時間:9時45分~16時30分(休館日を除く)
月曜日休館(祝日の場合は営業、次の平日が休館)年末年始休館・臨時休館あり
工場見学 500円
詳しい案内は、ウェブサイトからチェックしてみてくださいね。