植物のある暮らしで整える、丁寧な人間関係とわたしの時間

ボタニカルライフ

——植物と暮らす知恵が、
人との関係にも教えてくれたこと

暮らしや人間関係が
「なんとなく噛み合わない」と
感じたときに

最近、「整える」という言葉について、
あらためて考える機会がありました。

日々の暮らしや人とのやりとりの中で、
ふと違和感を覚えたとき、
以前メモしていた一節を読み返したのです。

かつて日本には、世間に足ることを
美しいとする文化があった——

(※「世間に足る」とは、自分ひとりの
満足ではなく、周囲の人との調和や
節度を大切にする、という意味)

その言葉は、自分の奥深くに眠っていた感覚を
呼び起こすようでした。

土地に足るという暮らしの知恵

その文章はこうも続いていました。

これは「足りる」ことではなく、
「こぼれないように」そうしてきた。
すぐに流れてしまう化学洗剤ではなく、
手入れの文化としての土地の暮らし。

いうならば、
「足りる」ことではなく、
「こぼれないように」整えてきたということ。


つまり、必要以上に求めすぎず、
与えられたものの中で
工夫しながら暮らしてきた、
ということです。

すぐに汚れを落とす化学洗剤のような
“即効性”ではなく、
日々、少しずつ手をかけて整えていく
「手入れの文化」。

それが、かつての土地に根ざした
暮らしの知恵でした。

メモを読みながら思い出したのは、
植物とともにある暮らしの中で見つけてきた
「整える」という感覚です。

かつての日本人は、
与えられた土地に敬意を払い、
そこで暮らす許可を土地神に願い、
自然と調和するように暮らしてきた…

不便だったかもしれないけれど、
見えないものへのまなざしと、手間をかける姿勢。
それが自然と人との、バランスを保つ
知恵だったのだろうと思います。

人との関係も、整えることで育っていく

もうひとつ、引用された
印象的な一節がありました。

気になっている相手が
病気になる前に、お手入れする。
新しい人も、ていねいにお手入れする。
家族や友人との関係も、
新築やリフォームのように整えていく。

暮らしを整えることには、
人との関係や心の状態も入るのですよね。

意識しないと「後回し」になるか、
放置されたままか、「気」をかけられない
寂しい状態。

大切なのは、植物を育てるときのように、
人との関係にも目を向け、
手をかけていくことなのかもしれません。

好き」を整えることが、
暮らしと働き方をつなげていく

植物と共に暮らすことは、
単に癒しや装飾ではなく、
「自分の好きに向き合う」ことを
そっと後押ししてくれます。

協会では、暮らしに植物を取り入れながら、
その体験を通して“自分らしい働き方”を
見つめ直すことも大切にしています。

どんな働き方も、
「まずは暮らしを整えること」
から始まっていく。

モノを並び替えるのではなく、
自分のペースや気持ちに気づく時間を持つこと。


香りにふれ、呼吸を整えることで、
人との関係や選択の感覚も、
少しずつ変わっていくことに気づくはずです。

ボタニカルライフは、
「整えること」からはじまる

「整える」という言葉には、
ただ美しくする以上の意味があります。

本来あるべきリズムや関係性に、
自分を戻していく——
それはまるで、静かな調律のようなもの。

ボタニカルライフとは、
植物のある暮らしを通して、
自分自身の呼吸や、心の位置、
そして人との距離をやさしく整えていく時間です。

“なんか良さそう”から始める、
小さなボタニカルライフ

「植物のある暮らしって、なんだか素敵」
そんな直感からで大丈夫。
じつは私自身も、昔は植物を育てるのが苦手で、
枯らしてしまうことが何度もありました。

でも、ある日ふと”使う”という
ことから始めてみたんです。

ハーブティーを淹れてみる。
アロマの香りで深呼吸してみる。
そんな“自分のための小さな時間”が、
暮らしの中にそっと芽吹いたことが
きっかけでした。

📘植物を楽しむためには、
「楽しみ方の知識」もあるといい

ボタニカルライフプランナー協会では、
植物を日々の暮らしに気軽に
取り入れたい方のために
【ボタニカルライフプランナージュニア講座】
をご用意しています。

この講座では、植物のある暮らしをより深く、
“自分らしい形”で楽しむための
知識と体験をお届けしています。

たとえば、植物の成分を抽出する方法や、
ハーブティーの背後にある仕組み、
肌に塗るオイルやスプレーのつくり方など……。

「植物をどう楽しむか」は人それぞれ違います。
ある人は育てることに喜びを感じ、
ある人は香りに癒され、
ある人は成分の仕組みに“キュン”とする。

知らなかった世界にふれてみることで、
“自分にとっての楽しさ”が見つかっていくのです。

🪴小さな体験から、
暮らしがやさしく整っていく

暮らしを丁寧にしよう、ではなく、
「これ、なんかいいかも」から始まる気軽さで。
ジュニア講座は、植物のある暮らしに
一歩踏み出したい方のための、
やさしい入口になるはずです。

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