人生の季節に、美しく咲くため〜小林照子先生の講演から受け取った、植物のような生き方のヒント〜

小林照子先生講演会

夏の光が、植物たちの輪郭を
いっそう鮮やかに映し出すこの頃。

まだ少し肌寒かった4月に参加した
講演会の記憶がよみがえります。

小林照子先生に学ぶ

「これからの美しい生き方と
働き方9つの教え」

お話してくださったのは、
美容研究家の小林照子先生。

90歳の今も、いきいきと
舞台に立たれるそのお姿に、
あたたかな灯がともるような余韻が広がりました。


照子先生は、かつてコーセーで活躍され、
世界で初めて“美容液”を開発された方。

女性として初めて同社の役員を務められたという
実績もさることながら、

ご本人の佇まいが、
花が豊かに開いたあとの
やさしい光のようで……

講演では、年齢ごとに大切にしたいことを、
「人生の指針」として語ってくださいました。

人生の各年代に贈ることば

 

  • 10代は「考えなさい」
  • 20代は「出会いなさい」
  • 30代は「欲張りなさい」
  • 40代は「自分をほめなさい」
  • 50代は「挑戦しなさい」
  • 60代は「美しく生きなさい」
  • 70代は「毎日を楽しみなさい」
  • 80代は「許しなさい」
  • 90代は「慈しみなさい」
  • 100歳は「世の光のなりなさい」

 

ひとつひとつの言葉が、人生という大地に降る、
やさしい雨のようで。

私はとくに、「60代は美しく生きなさい」
という言葉が心に残りました。

それはきっと、自分自身の年齢が、
もうすぐ“その領域”に入るからかもしれません。

四捨五入すれば60代。
そう思った瞬間に、その言葉が
まるで自分に手渡された
メッセージのように感じられたのです。

これまでの経験や、積み重ねてきた日々を
どう受け止め、どう“美しさ”として
抱いていくのか。

自分の存在そのものに宿るものとして——
「美しく生きる」とはどういうことだろう? と、
問いが胸に芽生えました。

照子先生はこんな風におっしゃいました。

「風景の中に自分もいるということを
意識して。
他の人の目を汚さないように、
美意識を持って生きることが
大切だと思っています。」

この言葉に、私は“植物と共に生きる”という
協会の理念が重なって聞こえました。

植物は、誰かに見られるために
咲いているわけではありません。

でも、その静かな佇まいが、
見る人の心を癒し、
調和をもたらしてくれる。

そんな風に、自分自身の在り方も、
誰かの風景をそっと美しくする
存在でありたいと、思いました。

どん底の景色に目を凝らす

 

また質問タイムの時にある1人の女性が
ご自身の困難な境遇を語られ、
照子先生だったらどうされるか
というようなことを聞かれていました。

すると、こんな言葉が。

「どん底の時の景色を
よく見ておかれるといいと思います。」

辛いとき、苦しいとき。
そこに何か“プラス”はないか
という視点を持つこと。

手を差し伸べてくれた人は誰か
支えてくれた人は誰か

その人たちを一生大切にすること。

それはまるで、まだ芽吹かない植物が、
土の中でしっかりと栄養を蓄えているような時間。

見えないけれど、確かに育っている。
そんな“植物の時間”を、
私たち人間も持っているのだと思います。

おわりに

 

ボタニカルライフプランナー協会では、
植物のある暮らしを通して、

自分の人生を慈しみ、
他者との関係をやさしく育て、
年齢と共に深まるQOLを支えるための
学びと実践を続けています。

人生には、季節があります。
そのどの季節にも、
植物のような“美しさ”が宿っているとしたら。

私たちはもっと、自分の年齢を、
丁寧に、あたたかく
生きていけるのではないでしょうか。

この夏、あなたの心にも、
この言葉がそっと芽吹きますように。

それぞれの人生が、
その人らしい花を咲かせていけますように。

植物とともにある日々の中で、
自分らしい歩みを育てたい方へ。

協会のメルマガでは、そんな暮らしのヒントや、
講座・季節のご案内をお届けしています。

ご興味のある方は、
どうぞこちらからご登録ください。

こちらよりご登録ください。

ボタニカルライフプランナー協会ニュースレター
お名前(姓)  *
お名前(名)  *
メールアドレス  *