ボタニカルライフの歩き方

BLP

こんにちは。
ボタニカルライフプランナー協会の
末吉真由美です。

このブログ「ボタニカルライフの歩き方」は、
オーガニックや植物のある暮らし、
そして“ていねいに暮らしたい”という気持ちを
少しずつ育てている方へ向けて、綴っています。

今日は、わたしが最近ふと心を動かされた話と、
ボタニカルライフの歩き方について
お話させてください。


今年、ノーベル生理学・医学賞を受賞された
坂口志文教授の言葉が
掲載されていた記事を読みました。

「Tレグ」と呼ばれる免疫細胞の存在を
長年研究されていましたが、
その考えは長く受け入れられず、


20年近くも「冬の時代」と呼ばれるような
期間を過ごしていたそうです。

「信じていたものを、かたちにするまでには、
時間と静かな闘いがあった」

そう書かれていて、
わたしの心に深く残りました。


何かをつくる。
何かをはじめる。
たとえそれが、ちいさな暮らしの一部でも。

自分の中に「ほんとうは、こうしたいな」
という声があって、

でもそれがまだカタチになっていないとき——
私たちはちょっぴり、
ためらいを感じることがあります。


わたし自身、
はじめて石けんを
手づくりしたときのことを思い出します。

化粧水やクリームなどのクラフトづくりを通して、
香りや植物の力が生活の中に
やさしく根づくことを実感していました。

そして自然に「石けんも自分の手でつくってみたい」
と思ったのです。


石けんは、ただの洗浄アイテムではなく、
原料となる植物油の脂肪酸の違いや、
ハーブやはちみつ、粘土などの
“オプション”素材の奥深さにふれるたび、
手のひらの中で「暮らしと科学と感性」が
出会っていくような喜びがありました。


趣味って、なんだろう?
この頃、よくそんなことを考えます。

趣味とは
“ただ自分のこころが動いてしまうこと”。

誰かに頼まれたわけでも、
評価されるわけでもない。
けれど、自分がどうしても惹かれてしまうこと。


そんなふうに思うようになってからは、
「趣味=軽いもの」ではなく、

「自分のいのちが何にときめくかを
教えてくれるセンサー」

だと思えるようになりました。


石けんづくりも、庭の手入れも、
畑仕事も精油を選ぶひとときも——

それは小さなことだけれど、
ちゃんと“わたし”に手応えをくれる時間です。


そして、それらはやがて
「誰かにわけてあげたい」という
想いにつながっていきました。

家族のために
大切な人のために
そして、まだ見ぬ誰かのために。


信じているものを、
かたちにしてみる。


それは、ほんとうに
ささやかな営みかもしれません。

でも、それが誰かの暮らしの隙間に
やさしく咲く花のように、
希望を届けることもあります。


今、ここまで読んでくださっているあなたにも、
きっと「心が動いた瞬間」があったはずです。

香りにふっと癒されたとき
手づくり石けんにうれしくなったとき
植物にそっと触れたとき

その気持ちを、どうか大切にしてください。

それは、もうすでに
何かの“種”なのだと思います🌱


ボタニカルライフとは、
ただ植物と暮らすことではなくて、


植物を通じて「自分の感性と、
自分や周りの暮らしをつなぐ」道。

その歩みを、これからも
この場所でご一緒できたらうれしいです。

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